こんにちは。丹波篠山ひなたファームの杉尾です。黒枝豆を栽培しはじめてから19年になります。
11月に黒枝豆をお届けすると、毎年必ずいただく質問があります。「莢が黄色いんですけど、食べて大丈夫ですか?」
結論から言うと、大丈夫です。むしろ、黒枝豆好きにはたまらない時期の豆です。
結論:黄色・茶色の莢は「傷み」ではなく「熟成」のしるし
- 莢:緑が抜けて、薄黄色や茶色に
- 豆:薄皮がピンクや紫色に
- 茹でると:黒豆のように黒っぽくなる
- 味:甘さは控えめ。かわりに栗のようなほっくり感と、深いコク
この時期の豆を、私は「熟成黒枝豆」と呼んでいます。黒枝豆と黒豆のあいだの、ほんの短い期間だけの豆です。
なぜ11月の黒枝豆は見た目が変わるのか
株が「黒豆になる準備」を始めるからです。 11月の丹波篠山は朝晩がぐっと冷え込み、日中との寒暖差が大きくなります。株は葉や莢に蓄えた養分を豆へ送り込み、莢は緑が抜けていきます。見た目が落ちるのは、中身に養分が集まっている裏返しです。
豆のピンクや紫は、黒豆の色のはじまりです。 黒豆の黒色は、種皮にたまる色素(アントシアニン)の色です。熟成が進むほどピンク、紫、黒へと濃くなります。
見た目と味は反比例する:10月と11月の違い
| 時期 | 莢の色 | 豆の色 | 味 | 茹で時間(沸騰後) |
|---|---|---|---|---|
| 10月上旬 | 鮮やかな緑 | 緑 | みずみずしい甘さ | 12〜15分 |
| 10月下旬 | 緑〜少しくすむ | 赤紫・灰色がかる | 甘みとコク | 20〜30分 |
| 11月(熟成黒枝豆) | 薄黄色〜茶色 | ピンク・紫 | ほっくり、濃いコク | 30分〜 |
| 12月(黒豆) | 枯れて乾燥 | 真っ黒 | 煮豆で食べる | — |
11月の豆は、甘さよりも豆そのものの味の濃さを楽しむ豆です。
熟成黒枝豆の茹で方:沸騰後約30分
- 莢を水でさっと洗い、塩でもんでおく
- 沸騰したお湯に入れて、約30分茹でる
- 25分を過ぎたら一粒食べて、硬さを確かめる
- お好みの柔らかさになったらザルにあげ、塩をふる
いちばん多い失敗は茹で不足です。10月の感覚で15分であげると、硬くて「おいしくない」と感じてしまいます。→ 詳しくは「黒枝豆の茹で方|上旬12〜15分・下旬20〜30分」
よくある質問
Q. 莢が黄色い黒枝豆は食べられますか? はい、食べられます。熟成による変色です。ただし、カビ、ぬめり、酸っぱいにおいがある場合は傷みなので、食べないでください。
Q. 茹でたら豆が黒くなりました。大丈夫ですか? 大丈夫です。黒豆の色素によるもので、熟成が進んだしるしです。
Q. 熟成黒枝豆はまだ買えますか? 2026年の黒枝豆の販売は終了しました。この先は黒豆としてお届けします(下の「黒豆のご案内」をご覧ください)。
熟成のその先へ:「熟成の恵み・丹波黒大豆」のご案内
熟成黒枝豆をそのまま畑で乾かしたものが、お正月の黒豆です。黄色い莢の中で色づいていたあの豆が、真っ黒な一粒になります。
- 商品:熟成の恵み・丹波黒大豆(2026年産)
- 内容量・価格:250g×2袋(500g)/3,300円(食べチョクは送料360円)
- 同梱:当農場オリジナルの煮豆レシピ、黒く煮上げるためのサビ釘(未使用の新品を錆びさせたもの。不要な方は注文時に【釘不要】とご記入ください)
- お届け:12月20日から順次発送(年内最終締切:12月27日ご注文分まで。今すぐご予約いただけます)
- ご購入:自社通販 /食べチョク
黒枝豆は来年10月にまたお届けします。販売開始をいち早く知りたい方は、「来季のご案内」フォームまたはLINE公式アカウントにご登録ください。
見た目だけは残念。それでも、19年黒枝豆を作ってきた農家として、この時期の豆の味をぜひ一度知っていただきたいと思っています。

