「丹波篠山まで黒枝豆を買いに行きたいけど、どこで買えばいいの?」
毎年10月になると、この悩みを持たれる方、多いそうです。
丹波篠山市内には黒枝豆の直売所が大小合わせて100ヶ所以上あります。正直、多すぎて選べないですよね。
19年間この地で黒枝豆を栽培・直売してきた農家として、「ここに行けば間違いない」という直売所をご紹介します。あわせて、せっかく丹波篠山まで来ていただくなら知っておいてほしい買い方のコツもお伝えします。
まず知っておいてほしいこと。解禁日より前の「黒枝豆」は別の黒枝豆です。
丹波篠山市では毎年10月上旬に「販売解禁日」を設定しています。2025年は10月10日でした。
解禁日より前に売られている黒枝豆は「早生品種」(紫ずきん、黒っこ姫など)で、日本農業遺産に認定された「丹波黒(本黒)」とは品種が異なります。あの濃厚な甘みとホクホク食感は、解禁日以降の本黒でしか味わえません。
2026年の解禁日は、9月末頃に丹波篠山市から発表されます。
→ 丹波黒枝豆の旬と時期による味の違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
「束」と「さや」、どちらを買うべき?
直売所に行くと「枝付き(束)」と「さや(袋入り)」の両方が売られています。
| 枝付き(束) | さや(袋入り) | |
|---|---|---|
| 見た目 | 豪快。枝ごとドンと | コンパクト。袋入り |
| 価格 | 1束1kg〜 1,000〜2,000円程度 | 500g 1,000〜1,500円程度 |
| 鮮度 | 鮮度保持袋入りが優勢 | 鮮度保持袋入りが優勢 |
| 手間 | 枝から莢を外す作業が必要。枝が硬い | そのまま茹でられる |
| おすすめ | 贈答、見た目重視 | 贈答、ご自宅、手軽さ重視 |
農家の本音を言うと、ご自宅用なら「さや(袋入り)」のほうが断然ラクです。束は見た目のインパクトがありますが、枝が想像以上に硬くて、莢を外すのに力がいります。また枝によってはさやの量が不安定でもあります。
以前、贈り物として束をお送りしたお客様から「外すのが大変だった」「枝が硬くてゴミ袋を突き破った」というお声をいただくこともありました。ご自宅用や、気軽に楽しんでほしい贈り物には、さや(袋入り)がおすすめです。
袋選びで鮮度が変わります
もう一つ、買うときに見てほしいのが袋の種類です。ここはかなり重要です!
直売所で売られている「さや(袋入り)」には、大きく分けて2種類あります。カラーテープで口を止めたよく目にする一般的なポリ袋(ボードン袋/防曇袋)と、鮮度保持フィルムに封入されたものです。
黒枝豆は収穫後も呼吸を続けていて、呼吸するたびに糖分(ショ糖)が消費され、甘みが落ちていきます。鮮度保持フィルムは袋の中の酸素と二酸化炭素のバランスを調整して、この呼吸を抑える技術です。
当農場では10年以上前から、住友ベークライト社製の**「P-プラス®」**という業務用鮮度保持フィルムを使っています。P-プラスは青果物鮮度保持包装で国内トップシェアのフィルムで、青果物ごとに最適なガス透過量が設計されています。枝豆のように呼吸が活発な青果物では、その差が顕著に出ます。
同じ日に収穫した枝豆でも、翌日・翌々日の甘みの残り方がまったく違います。 テープ止めの袋の枝豆が翌日には風味が落ち始めるのに対して、P-プラス封入のものは数日間フレッシュさを保てます。
通販で遠方にお届けする場合、この差はさらに重要になります。関東圏への配送でも、届いたときの鮮度に自信を持てるのは、この包装のおかげです。
※当農場では莢(さや)のみの販売を行っています。束でのお求めはJA丹波ささやま味土里館、こんだ薬師温泉温もりの郷直売所、小田垣商店、丹波篠山市内各直売所にて販売されています。
おすすめ直売所 7選
①こんだ薬師温泉 ぬくもりの郷 直売所
※ 温泉、野菜直売所は(4/8現在)、休館中です(再開未定)。休館中の代替として、車で約5分の当農場の自販機にて平飼いたまご・旬の野菜を24時間販売しております。
温泉施設に併設された直売所。黒枝豆を買って、温泉にも入れるという贅沢なコースが組めます。
- 住所:兵庫県丹波篠山市今田町今田新田21-10
- 駐車場:あり
当農場からも近いエリアです。丹波焼の里 | 丹波伝統工芸公園 陶の郷や丹波焼の窯元めぐりと合わせて回ると、丹波篠山の秋を一日たっぷり楽しめます。
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② JA丹波篠山 味土里館(みどりかん)
地元農家が直接出品する、市内最大級の農産物直売所です。黒枝豆のシーズンは丹波篠山で最も賑わうスポットの一つ。
- 住所:兵庫県丹波篠山市東吹942-1
- 電話:079-590-1185
- 営業時間:10:00〜17:00
- 定休日:水曜(10月は解禁日以降、水曜も営業)
- 駐車場:あり
黒枝豆以外にも丹波篠山の秋野菜や特産品が揃います。午前中の早い時間に行くのがおすすめ。 午後になると人気農家の枝豆は売り切れていることもあります。
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③JA特産館ささやま
篠山城跡のすぐ近く。観光のついでに立ち寄りやすい好立地です。レストランも併設されています。
- 住所:兵庫県丹波篠山市黒岡70-1
- 電話:079-552-3386
- 営業時間:売店 10:00〜17:00
- 駐車場:あり
- 城下町散策と合わせて回れるのが強み。ただし、好立地な分だけ混雑も激しいです。 [Google Map] | 公式サイト
④小田垣商店
享保十九年(1734年)創業。丹波黒豆の代名詞的存在です。
- 住所:兵庫県丹波篠山市立町19番地
- 電話:079-552-0011
- 営業時間:9:30〜17:30
- 定休日:木曜
- 駐車場:あり
国登録有形文化財の本店蔵は見るだけでも訪れる価値があります。隣接のカフェ「小田垣豆堂」では黒豆スイーツも楽しめます。贈答用をお探しなら、ここの包装は安心感があります。
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⑤篠山食料品店
創業明治43年の老舗。城下町の商店街に位置しています。
- 住所:兵庫県丹波篠山市二階町54
- 電話:079-552-1188
- 営業時間:9:00〜17:00(火水土)/ 9:00〜19:00(月木金日)
提携農家の黒枝豆を鮮度保持袋に詰めて販売。通販も充実、遠方からのお取り寄せにも対応されています。
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⑥ 狩場一酒造(秀月)
丹波篠山の地酒蔵。黒枝豆シーズンには、地元農家の黒枝豆と秋の限定酒のセットを販売されています。
- 住所:兵庫県丹波篠山市波賀野500
- 電話:079-595-0040
- 営業時間:10:00〜18:30
- 駐車場:あり
黒枝豆と日本酒の組み合わせは最高です。 お酒好きな方への贈り物に、地酒と枝豆のセットは間違いなく喜ばれます。
[Google Map]| 公式サイト
⑦ 丹波篠山ひなたファーム(当農場)

最後に、手前味噌ですが当農場です。毎年10月、農場の作業場で収穫したての黒枝豆を直売しています。
- 住所:兵庫県丹波篠山市今田町辰巳14-5
- 直売期間:10月上旬〜下旬(毎日 10:00〜17:00)
- 駐車場:あり
- 販売品目:黒枝豆・訳あり黒枝豆・野菜・卵
篠山城下町からは車で約30分。少し離れた場所にあります。国道から中道に入るので、事前にGoogle Mapで場所を確認してからお越しください。
正直、場所はわかりにくいです。でも、収穫したその日の朝に採った枝豆を、農家から直接お買い求めいただけるのはここならではです。
さや枝豆は、鮮度保持フィルム「P-プラス®」に封入してお渡ししています。お持ち帰りの間も、翌日茹でる場合でも、鮮度が保たれます。「P-プラス®」はジップチャックタイプですので、ご家庭で普段のお野菜の保存に破れるまで何度も再利用できます。
「どちらから来てくださったんですか?」——お越しいただいたお客様に、つい話しかけてしまいます。黒枝豆のことになると話が止まらなくなって、スタッフに注意されることもしばしばです。
丹波篠山を一日楽しむモデルコース
せっかく丹波篠山まで来ていただくなら、黒枝豆だけでなく秋の丹波篠山を楽しんでほしい。農家としておすすめのモデルコースをご紹介します。
城下町コース(半日)
- JA特産館ささやまで黒枝豆を購入
- 篠山城跡を散策
- 小田垣商店・小田垣豆堂で黒豆スイーツ
- 城下町のカフェやお土産店を散策
今田・窯元コース(半日〜1日)
- ひなたファームで収穫したての黒枝豆を購入
- 丹波焼の窯元を散策(立杭エリアに約60軒)ー丹波焼陶器祭り開催中
- こんだ薬師温泉で温泉&直売所
- 敷地内の一棟貸し宿「Villa壮景」で宿泊(ご希望の方)
大阪・京都から車で約1時間半。三田から約30分。日帰りでも十分楽しめますが、ゆっくりされたい方は宿泊もおすすめです。
混雑を避けるコツ 週末は各地で「枝豆渋滞」
10月の丹波篠山は、味まつり月間で約50〜60万人が訪れます。特に週末は道路も直売所も大混雑します。当地域では各地で起こる10月の渋滞のことを「枝豆渋滞」と呼んでいます。
平日に来る — これが一番確実です。混雑は無いですし、駐車場も空いていますし、ゆっくり選べます。
朝一番に来る — 週末しか来られない場合は、10時の開店と同時に。午後になると品薄になることも。
10月中旬〜下旬を狙う — 解禁直後の週末がいちばん混みます。中旬以降は人出がやや落ち着き、しかも豆の甘みとコクは下旬に向かってどんどん増していきます。
通販で事前予約する — 「混雑は避けたいけど、鮮度の良い黒枝豆が食べたい」なら、農家からの直送が最も合理的です。収穫当日に発送するので、直売所で買うのと同等の鮮度でお届けできます。当農場ではお取り置きご予約もWebページから承っております(ご希望日時、ご希望袋数をネット予約できます)
黒枝豆を買ったら、すぐ茹でる
直売所で買った黒枝豆は、できるだけ早く茹でてください。
枝豆は収穫後も呼吸を続けていて、時間が経つほど糖分が消費されて甘みが落ちます。買ってきたその日に茹でるのが理想です。すぐに茹でられない場合は冷蔵庫へ。
丹波黒枝豆は普通の枝豆と茹で時間が違います。収穫時期に合わせた茹で方は、こちらの記事をご覧ください。
→ 丹波黒枝豆の茹で方|収穫時期で変わる茹で時間を農家が解説
現地に来られない方へ
丹波篠山は遠い、10月に休みが取れない——そんな方もご安心ください。
当農場では毎年8月末からご予約を受け付け、10月に収穫当日発送しています。中間業者を通さない農家直送なので、いちばん新鮮な状態でお届けできます。
関西圏・関東圏は翌日着でお届けしています。
FAQ(よくあるご質問)
Q: 丹波篠山の黒枝豆はどこで買えますか? A: JA丹波篠山味土里館、JA特産館ささやま、小田垣商店、篠山食料品店、こんだ薬師温泉の直売所、各農家の直売所などで購入できます。農家からの通販・産地直送も可能です。
Q: 丹波篠山の黒枝豆の解禁日はいつですか? A: 例年10月上旬です。2025年は10月10日でした。2026年の解禁日は9月頃に発表されます。解禁日前に販売されている黒枝豆は早生品種で、丹波黒(本黒)とは異なります。
Q: 黒枝豆の束(枝付き)とさや(袋入り)はどちらがおすすめですか? A: ご自宅用ならさや(袋入り)が手軽でおすすめ。贈答用なら束(枝付き)が見た目にインパクトがあります。当農場ではさやのみの販売です。
Q: 丹波篠山の黒枝豆は通販で買えますか? A: はい、農家からの産地直送で購入できます。当農場では8月末から予約を受け付け、10月に収穫当日発送しています。

